コメントフォームを常設します

感想 – 最果てのパラディン コミックス第7巻

『最果てのパラディン』第7巻が、2021年4月25日に発売されたということで、早速読んでみた感想を書いてみました。

  • 第7巻の感想であるためネタバレを含みます。
  • 『最果てのパラディン』の基本情報についてはこちら
  • 『最果てのパラディン』コミックス公式サイトはこちら
  • 『最果てのパラディン』アニメティザーサイトはこちら

第7巻はウィルがドワーフたちの過去と現在、夢について知り、意思と責任を示した回であると感じました。そして勇気とは何かについて考える回であったと感じました。

最果てのパラディンに登場するドワーフとは、人間の技術に憧れた土や石、火の精霊たちが火炎と技巧の神ブレイズの下へ向かったことで生まれた種族です。

土や石の精霊に関係していることで頑強で長命な肉体を持ち、火の精霊に関係していることで暗闇を見通せ炉の扱いに長けている。この辺は他の作品でも描かれるドワーフ像と同じ(偏屈で金に汚いという点もだいたい同じ?)。

異なっている点は『強靭な戦士』としての像が強く描かれていること。これは作品全体を通して非常に重要な要素であり、ウィルの幼少期におけるブラッドとの会話でも描かれていた。特にブラッドのこのセリフは、第7巻を読んだ方は印象的に覚えているはず。

常日頃からあいつらは考えている

自分の命をなげうつに足る

戦う理由とは何かってことを

– そしてそれを得た時 –

奴らは魂を燃やし

勇気の炎とともに戦いに臨む

決して死ぬことを恐れない

ドワーフの戦士たちに俺は敬意を表する

少なくとも俺が出会いともに戦ってきたあいつらは

真の戦士だ

最果てのパラディン Ⅶ ブラッド

ウィルにとっての真の戦士であるブラッドがこれを言ったことからも、作品におけるドワーフたちの立ち位置が見て取れる。

しかし、くろがね山脈を悪魔の侵攻により奪われたドワーフたちは、誇りと自信を失ってしまい、その姿はウィルがブラッドに教わったドワーフ像(理想)とはあまりにもかけ離れていた。そんな彼らを視かねてウィルが街での仕事を与えたことで、少しずつでもドワーフたちは胸を張って生きられるようになる。

とはいえ、くろがね山脈、現鉄錆山脈(ラストマウンテンズ)の地が解放される日が来るまでは、ドワーフたちの心は縛られたままであり、この点に関するキーマンが、ルゥなのではないかと感じました。

それは、ルゥがウィルの従士になることを、同族の前で決断した時の言葉から感じました。

私はこの方のもとで学びたい!!

戦士の何たるかを!勇気の何たるかを!己が手で掴み取りたいのだ!!

危険に身を晒さずして!己が足で一歩を踏み出さずして!

戦士の何を知ることができよう!勇気の何を知ることが出来よう!

私は偉大なる祖霊と祖神にかけて恥じぬ己でありたい!

戦いと勇気

そして気高き振る舞いを知らずして

何がドワーフか!!

私は!

この思いを覆す気はない!!

最果てのパラディン Ⅶ ルゥ

グレンディルさんとの会話の中で出てきた、君主アウルヴァングルが残した最後の言葉である「炉の火を絶やしてはならぬ!」に込められた思いを、ドワーフたちが苦難と汚辱に塗れようと必死に繋いできたことで芽吹いた新芽が、ルゥという存在なのではないかと。

自身のあるべき姿(理想)を強く望む若者の誕生が、狼煙となり得るのではと。

実際、ルゥの見た目と、君主アウルヴァングルの見た目が酷似している点からもそんな気がしちゃう。

何はともあれ、ルゥから示された戦士の『まこと』をウィルが受けたことで、正式に従士となったルゥの活躍には期待ですね。

さて、ここまでドワーフ中心に触れてきましたが、最果てのパラディンといえば、ウィルという人間一人の成長の様子に目を向けることが何よりも重要であると思います。

となるとこの巻では、ルゥを従士にしたことで、ウィルにとって初めての『人に何かを教える経験』をしたことに目を向けるべきでしょう。

師となると絶えず思考を続ける必要性が高まり、自分のことだけではなく、他人(弟子)の様子を気に掛ける必要が生じます。それが結果として、自分の師の有難さを再認識したり、これまで目を向けて来なかった自身の一面を知ることになったりと新たな発見の切っ掛けにもなります。

実際、第7巻に関して言えば、ルゥの師となったことでウィルは『勇気とは何か』について探求を始めました。

勇気については、様々な作品にて主人公が必ずと言って良いほど向き合う命題ともいえます。ある種、王道の命題に対して、ウィルがどのような答えを出すのか気になるところです。

また『自分は何のために戦うのか』という過去の問いは『勇気とは何か』の問いに繋がる面があると思います。この点についても、今後ウィルがどのような答えを出していくのか気になるところです。

世界の歴史を知り、新たな友と出会ったウィルが今後どのように成長していくのか、今後も目が離せません。

特に、今後必ず相対するであろう『竜』との闘いでウィルが何を得るのか、注目ですね。

それにしてもウィルの実直さは凄い。学ばねば……。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次
閉じる